
ラス・フリーマンがシェリー・マンのグループで演奏しているとき、自分がソロをとっているときはだれもコンピングしてくれないことに、ハタと気づいたのだとか。左手は他の奏者がプレイしているときと同じく、コンピングに動員されてしまう。「だったら、もう一人のピアニストにやってもらおう」ということで、アンドレ・プレヴィンとの共演になった。ベースはおらず、シェリー・マンとのピアノ・トリオ。大リーグの応援歌「私を野球に連れてって」から始まるが、あとは二人のオリジナル曲で丁々発止のやりとりが続く。趣向が大当たりした、傑作アルバムと言えるだろう。ステレオ録音なので左と右でピアニストを聴き分けられるけど、どっちがどっちなのかが分からない。原盤はContemporaryで、ロイ・デュナンの手になる録音はお約束通りで鮮度感抜群だ。(Double Play! / Anbdre Previn & Russ Freeman 1957 Aid Jazz)
タグ:contemporary