
ピアノ三重奏曲WoO38は第9番がついているが、ベートーヴェンにとって初めての本格的な室内楽作品で、習作的な位置づけのようだ。古典派の影響が色濃く、あまりベートーヴェンらしくはない可憐な作品。クラリネット三重奏曲ではジェルヴァース・ドゥ・ペイエがクラリネットを吹いている。クープランのコンセール第13番はデュプレとウィリアム・プリースによるチェロのデュエットで、典雅な雰囲気に満たされる。今更ながらだけど、EMIの録音は周波数特性がロー落ちのハイ上がりのような気がして、トーンコントロールをいじりながら聴いている。