
ポール・モチアン(ds)、ジョー・ロヴァーノ(ts)、ビル・フリゼール(g)によるトリオは、フリー・インプロヴィゼーションだ。歌えるような旋律や、リズムの反復によるグルーヴ、解決する和音の進行を音楽に求める人にとっては、まるでお呼びでない代物だろう。音が響いて詩になっているような、瞑想のひとときだ。タイトル・チューンから始まるが、原題は「とうの昔にやっときゃ良かった」という意味なのか? 本音でぶつかり合っているのだから、退屈しているひまはない。(It Should've Happened A Long Time Ago / Paul Motian Trio 1984 ECM 1283)
タグ:ECM