2021年10月28日

シャドウ・オブ・ユア・スマイル / ロバータ・ガンバリーニ   CD

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クインのマスターからいただいた。ロバータ・ガンバリーニは1972年にイタリアのトリノで生まれ、1998年にアメリカに渡っている。イタリア語なまりもなく、きれいな発音でヴォーカルの技巧も優れている。サラ・ヴォーンやカーメン・マクレエの系譜を継ぐ人だと思う。2005年のデビュー・アルバムが日本でブレイクし、これは東日本大震災の後で録音された、日本人へのオマージュとなっている。アップテンポのノリも良いし、ソウルフルな「モーニン」も良い味を出しているけど、イタリア人の熱量を感じさせるバラードの「アイ・リメンバー・クリフォード」が好きだ。ジョージ・ケイブルス(p)トリオ+サックスの伴奏も良い。(The Shadow of Your Smile / Roberta Ganbalini   2013)
posted by あおのり at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴォーカル

2021年10月27日

CD55 リスト ピアノ協奏曲第1番、第2番、死の舞踏 / クリスティアン・ツィマーマン 小澤征爾指揮 ボストン交響楽団

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リストのピアノ協奏曲は、あまり人気がないようだ。第1番は「トライアングル協奏曲」と茶化されてしまい、第2番はいまひとつピアノの見せ場に欠けている。「超絶技巧」のリストなのに!……と、独奏曲のイメージを引きずって聴く人が多いのかもしれない。しかしオーケストレーションは実に巧みで、聴かせどころがたっぷり詰まっている。息がぴったり合っていて、演奏者たちも綿密に作り上げていったのだろうと思われる。

これでグラモフォンの「赤」はお仕舞い。厳めしいドイツ音楽の歴史的名演ばかりかと思えば、古楽からフランスもの、アメリカの「ウェスト・サイド・ストーリー」、ライト・クラシック、新しい試みまで幅広くカバーしている。ぼくのように、これから本腰を入れてクラシックを聴いてみようという人間にも楽しめる。総じて録音は良好で、時代の限界で古めかしいのはあっても、ノイズだらけとかバランス崩れで「これはちょっとなあ」と思うようなのはない。
posted by あおのり at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Grammophon 111 Red

2021年10月26日

CD15 ブラームス チェロ・ソナタ第1番、第2番  ブルッフ コル・ニドライ

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ブラームスのチェロ・ソナタはCD13と同じく、バレンボイムがピアノを弾いている。同じ奏者で同じ曲を、好き嫌いがつくまで聴き比べる趣味はない。というか、聴いても分からない。「コル・ニドライ」の方はCD4がピアノ伴奏だったが、こちらは管弦楽版だ。バレンボイムがイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮している。(1968年録音)
posted by あおのり at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Jaqeline Du Pre

ブルー・アンド・センチメンタル / アイク・ケベック    CD

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Avid Jazzの「Four Classic Albums」で、アイク・ケベック(1918〜1963)のが出ていた。チャーリー・パーカー(as)の二歳上で、スタン・ゲッツ(ts)よりも9歳上、40年代は中間派のテナーとして活躍していたが、薬物依存もあって50年代は録音から遠ざかっていた。アルフレッド・ライオンの信頼を得て、ブルー・ノートの新人発掘で活躍していた。44歳で亡くなっているのは肺がんのためで、晩年になっては病気がサックスの鳴りにも影響を及ぼしていたらしい。

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「ブルー・アンド・センチメンタル」は、アイク・ケベックにとっての復帰作だった。忘れ去られたテナーマンの相方を務めたのは、グラント・グリーン(g)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)のトリオ。ケベックのスタイルはちょっと古さを感じさせるもので、満を持しての登場だからか、多情多感で熱量が大きい。グリーンのギターも波長がぴったりで、やりたい放題に弾きまくっている。(Blue And Sentimental / Ike Quebec  1961 Avid Jazz)
タグ:BLUE NOTE
posted by あおのり at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1960年〜

2021年10月25日

CD54 シューマン 詩人の恋 / フリッツ・ヴンダーリヒ 

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フリッツ・ブンダーリヒ(1930〜1966)は友人の別荘で転落して、不慮の死を遂げたテノール歌手。オペラでも活躍したが、これはドイツ・リート集でシューマンの「詩人の恋」、ベートーヴェンの4つの歌曲、シューベルトの9つの歌曲が収録されている。ピアノの伴奏はフーベルト・ギーセン。明るく澄んだ声で、過剰な情緒表現もなく、気持ち良く聴いていられる。シューマンは交響曲よりも、歌曲の方が良い味を出しているように思った。ちょっと意外だったのはベートーヴェンで、鼻唄の延長のような素直な曲を書いている。(1966年録音)
posted by あおのり at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | Grammophon 111 Red