2025年03月19日

Box1 CD37 ブラームス シェリング ヴァイオリン協奏曲 / ヘンリク・シェリング

CD37.jpg

オーケストラはドラティが振る、ロンドン交響楽団が伴奏を務めている。シェリングという人の演奏は、初めて聴いた。端正で切れ味が良いけど、ちょっと線が細いかもしれない。ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲も初めてだけど、いささか大衆的というか、分かりやすく盛り上がるのは良いと思う。録音は1962年にしては、驚異的にハイファイだ。
posted by あおのり at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | Mercury Living Presence

2025年03月18日

バードランドの夜 vol.2 / アート・ブレイキー      LP

artblakeybirdlandvol2.jpg

これは2枚バラバラに発売されたライブ盤の、2枚目。CDなら1枚に収まるだろうけど、いまだにバラのようだ。ボーナストラックをつけてバラで売っているようだけど、まとめて1枚にした方がよほど親切だろうにと思う。でもCD自体が注目される時代じゃないから、そんなことはだれも言わないだろう。

若い衆の勢いにまかせた演奏を味わえるという点で、このライブ盤の右に出るものはそうないかもしれない。良く言えば「勢い」で悪く言えば「荒っぽい」、けっこうテキトーな演奏だと思う。きこしめして、ハイになっていたのだろうか。(A Night at Birdland vol.2 / Art Blakey   1954 Blue Note)
タグ:BLUE NOTE
posted by あおのり at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1950年〜

2025年03月16日

Box1 CD35-36 チャイコフスキー くるみ割り人形 弦楽セレナーデ / アンタル・ドラティ

CD35.jpg

「くるみ割り人形」の全曲をロンドン交響楽団が、「弦楽セレナーデ」はハンガリーのオーケストラが演奏している。両方とも瑞々しく、生き生きした演奏で楽しめる。とくに「弦セレ」は、のっぺりした重厚な響きになっておらず、退屈とは無縁だ。録音のバランスも素晴らしい。
posted by あおのり at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Mercury Living Presence

2025年03月14日

トリオ・ミュージック / チック・コリア      2LP

chickcoreatrio.jpg

チック・コリア(p)、ミロスラフ・ヴィトウス(b)、ロイ・ヘインズ(ds)の三人は、1968年に「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」を吹き込んでいる。それから十余年を経て、LP2枚分の録音を行った。1枚はフリー・インプロヴィゼーション、もう1枚はセロニアス・モンクの作品集だ。もしかしたら、「ナウ・ヒー……」の時点で録音したかった音楽を、同じ顔触れで実現したのかもしれない。

2枚とも、ピアノ・トリオの音楽としては最良のものだと思う。とくにロイ・ヘインズのドラムは50代後半でも、冴えわたっている。もっとも90代に突入しても元気に叩いていた人だったから、まだ若造だったのかもしれない。コリアとヴィトウスの二人も、とても良いプレイをしている。お互いの良いところを、引き出しているような気がする。ただ「ナウ・ヒー……」のような、勢いにまかせた絶頂感には欠けるような気がする。若くはないのだから、仕方ないのかもしれない。熟成した三人を、ECMの音で楽しめるアルバム。(Trio Music / Chick Corea    1982 ECM)
タグ:ECM
posted by あおのり at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1980年〜

2025年03月12日

グランツ G40

glanz.jpg

グランツ(GLANZ)は、ミタチコーポレーションの自社ブランドだった。もともとはビクターやLo-D(日立)、オンキヨー、ダイアトーン(三菱)、DENON、シャープ、サンヨー、東芝、マイクロなど、ほぼ全ての音響メーカーにOEMでカートリッジを供給していたらしい。

GLANZ G-40はミタチが開発したMF型で、楕円針を採用している。売価の14,000円は、ビクターにOEMで出していたZ-1E(楕円針)の10,000円よりも高額だ。アルミのボディで高級感もある。同じくミタチがOEMで供給したビクターX1-Uは、シバタ針とマグネシウムボディで29,500円。X1-UはとてもMMタイプとは思えない、超絶ハイファイを目指している。G40はその半分の値段だけど、音質は違う魅力を持っている。細かい音も積極的に聴かせながら、頑張っている感がない。「これで十分でしょ」と、そのほど良さが心地よい。
posted by あおのり at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | オーディオ