2022年11月28日

CD32 エルガー チェロ協奏曲 ブリテン チェロ交響曲 / ムスティラフ・ロストロポーヴィチ

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エルガーは1958年の録音で、オーケストラはナタン・ラフリンが振っている。ラフリンが得意とした標題音楽ではないが、録音が少ない人だったので、やはり歴史的録音になるのだろう。聴き物はブリテンがロストロポーヴィチに献呈した「チェロ交響曲」で、実質はチェロ協奏曲なのだろうけど、交響曲のように4楽章ある。1964年の世界初演が録音されており、ブリテン自らが振っている。気合が入り方は並大抵ではないと思うけれど、こんな暗い曲で聴衆は喜んだのだろうか、世界初演は成功だったのか気になる。拍手のところが珍しくていねいに?カットされているので、なおのことだ。オーケストラは両方とも、モスクワ交響楽団。
posted by あおのり at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | Legendary Soviet Recordings

2022年11月27日

レム・ウインチェスター・アンド・ラムゼイ・ルイス・トリオ     CD

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レム・ウィンチェスター(1928〜1961)は、高校時代から管楽器を始めて19歳からヴィブラフォンを弾くようになった。警察官をしながらヴィブラフォン奏者として活躍していたのだから、よほど才能に恵まれていたのだろう。ところが1961年の1月13日の金曜日、クラブで演奏中にピストル事故(ロシアンルーレットとも、暴発とも、トリックの失敗とも言われている)で彼の人生は幕を閉じてしまった。録音も少なく、これまでお目にかかることがなかったけど、Avid Jazz のシリーズにあったので購入してみた。

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ラムゼイ・ルイス・トリオとの共演で、パーソネルはレム・ウィンチェスター(vib)、ラムゼイ・ルイス(p)、エルディ・ヤング(b)、アイザック・"レッド"・ホルト(ds)だ。ラムゼイ・ルイスは「ジ・イン・クラウド」が大ヒットしたというイメージしかなく、これまで聴いたことがなかったけど、普通のジャズ・ピアノが弾ける人だ。副題に「クリフォード・ブラウンに捧ぐ」とあり、ブラウンが書いた「ジョイ・スプリング」が冒頭で演奏されている。

肝心のウィンチェスターのプレイだけど、お巡りのクセにロシアン・ルーレットで命を落としたイカレた野郎、というイメージでは全くない。選曲の趣味が良いとか、ヴィブラフォンの録音バランスがやや小さいということもあるだろうけど、上品でよく歌うプレイだ。速いパッセージも軽快にこなしていて、テクニックも備えている人だと思う。「もし長生きしていたら、ミルト・ジャクソンを脅かしていた」と言われるのもうなずける。(Lem Winchester and Ramsey Lewis   1958 Avid Jazz)
posted by あおのり at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1950年〜

2022年11月26日

太陽と戦慄 / キング・クリムゾン     LP

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イエスの「こわれもの」は1971年で、「危機」が1974年のリリース。ピンク・フロイドの「狂気」と同じ1973にリリースされた、後期キング・クリムゾンのファースト・アルバムだ。イエスが構成美を追求していたのに対し、即興によるインタープレイや、ジョン・ウェットン(b)のハスキーなヴォーカル、デヴィッド・クロスのヴァイオリンなど、抒情性が前面に出ている。高校生のときはメロディアスなA面を喜んで聴いていたけど、本当にすごいのはハードでタイトなB面だ。アルバムを通してロバート・フリップのギターはキレまくっているし、イエスを脱退して参加したビル・ブルーフォードのドラムも変拍子も決まっている。「クリムゾンキングの宮殿」から「レッド」に至るまでの強力な布石でもあるが、「危機」や「狂気」と並ぶ名盤と言えるだろう。
posted by あおのり at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック

2022年11月25日

CD89 ルイ14世の宮廷音楽 / コンラッド・ユングヘーネル

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「太陽王」とも称されたルイ14世は、朝から晩まで音楽漬けだったようだ。寝室で眠りにつくときも、限られた演奏家に音楽を奏でさせていた。そんな光景が目に浮かぶような、「Le Trio Royal」の三人組による演奏。ユングヘーネルはリュートとテオルボ、他の二人はフルート・トラヴェルソと、ヴィオラダ・ガンバを奏でる。5人の作曲家の作品が取り上げられているが、いずれも知らない人たちで、読み方も分からなかったりするので、名前はスキップさせてもらう。「宮廷音楽」からイメージされるようなギンギラギンではなくて、素朴でしみじみとした演奏を楽しめる。(Music At The Court of Louis XiV / Le Trio Royal   1993 Deutsche Harmonia Mundi)
posted by あおのり at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | Deutsche Harmonia Mundi

2022年11月23日

スペシャル・エディション / ジャック・デジョネット    LP

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これは学生時代から、何度も聴いてきたアルバム。ジャック・デジョネット(ds, key)がリーダーとなり、アーサー・ブライス(as)、デヴィッド・マレイ(ts, bcl)、ピーター・ウォーレン(b, cello)がニューヨークのロフトから熱気を吹き込んでくるような、ECMらしからぬ傑作。デジョネットは売れっ子ドラマーになっていたし、大物を集めたこともあって、どうしても「別冊」扱いにならざるを得なかったようだ。この後もメンバーを入れ替えながら作品を発表したが、この作品のインパクトが強すぎてかすんでしまった。コルトレーンのカバーを2曲、そしてデジョネットが書いたオリジナルが3曲と気合も入っていて、サックスのブロウも弾けている。(Special Edition / Jack DeJohnette   1979 ECM)
タグ:ECM
posted by あおのり at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ 1970年〜